UVカット生地の仕組みを簡単にまとめました。
紫外線対策できる布・UVカットできる生地には種類があります。
長持ちするタイプと、その見分け方も書いています。
UVカット生地の仕組みは?長持ちするUVカット布と見分け方
UVカットされている衣類や帽子、UPF表記がついた紫外線対策できるアイテム…。
たくさんありますが、紫外線対策できる布・UVカットできる生地には種類があります。
種類と特徴、見分け方をまとめました。
布自体にUVカット効果はある!
まず最初に書いておきたのは、布には、何の処理がなくてもUVカット効果があるということです。
自然繊維でも合繊繊維でも、無処理の素の状態でもある程度の紫外線カット効果があります。
織り方や色で違いはありますが、それは別記事で書いていきたいと思います。
UVカット生地の種類
ここからが本題です!
「UVカット生地」や「紫外線をカットする布」と言われるものは、大きく分けて2種類あります。
・コーティングタイプ
・練り込みタイプ
コーティングタイプ:UVカット加工
生地ができた後から「UVカット加工」する方法で作られたものです。
布ができてから加工をするので、「UVカット加工」と表記されています。
「UVカット加工」にはこんな方法があります。
・製品ができた後に、紫外線吸収効果のある反射するコーティング剤を吹きかける
・布を染めるときに、染料に紫外線吸収剤をなじませる
布ができてからの処理なので、摩擦や洗濯など、何度も使うとだんだん効果が薄れてきます。
これの弱いバージョンが、バッグや帽子に使える「UVカットスプレー」と言えそうです。
練り込みタイプ:UVカット素材
練り込みタイプは、糸に紫外線防止効果のある無機微粒子を練り込んだものです。
布素材そのものにUVカット効果があるので、「UVカット素材」として売られています。
練り込まれる無機微粒子は紫外線を吸収&反射する効果のある、こんなものが有名です。
・特殊セラミックの微粒子
・カーボンの微粒子
・UVクリームにも使われる紫外線錯乱財の酸化チタンの微粒子
どれも国から安全と認められた物質で、布を作る時に糸にしっかり練り込むという感じ。この他に、「酸化亜鉛やベンガラ、カリオン」といった微粒子が使われることもあります。
練り込みタイプだと、赤外線も可視光線も防ぐので、着ていて熱くなりにくい素材ともいえます。
布を形作る糸そのものがUVカットするので、コーティングタイプよりも長持ちします。
今のところ、練り込みタイプは、綿には使われずにレーヨンやポリエステル等の化学繊維に使われるUVカット方法です。
最近では、練り込んだ糸の断面をUVカットしやすい形に加工してUVカットをアップさせているものもあります。
進化するUVカット生地
UVカットとして売られているグッズは、この2種類が多いです。
ただ、技術は進歩するので、最近は上の2つ以外の方法もあります。
無機微粒子ではなく、特殊な紫外線カット剤(新規ポリマー)を使ったUVカット生地もあります。これは女性のプライバシーを守る、ポリエステル素材の「透けないカーテン」に使われていることもあります。
ただ、ファッション系の紫外線対策グッズはコーティングタイプと練り込みタイプの2種類が多いです。
UVアイテムを買うときの参考にしてくださいね!